投資を始めるにあたって、誰もが株を買うか投資信託を買うか迷うのではないでしょうか。
どちらにも一長一短ありますので、説明していきたいと思います。
株式投資とは
株式投資とは、株式公開(上場)している企業の株を買うことです。
株式を買うことで、あなたはその会社の株主(出資者)になります。
そして、もしその会社が成功すれば、会社の価値が高くなり、出資をしてくれた見返りに配当(インカムゲイン)や、株価の上昇益(キャピタルゲイン)をもたらしてくれます。
つまり、あなた自身が自分で有望な企業を見つけて、自分でエントリーからエグジットまで行わなければなりません。
投資信託とは
信託会社(ファンド)に資金を託し、運用してもらう制度です。
信託会社(ファンド)がどのような運用をするかは商品によって異なります。
投資信託の商品は2種に分けられる
- インデックスファンド
- アクティブファンド
インデックスファンドは指数連動型、アクティブファンドは指数を上回る成果を目指す運用方法です。
指数とは日経225やNYダウなど、選ばれた企業の株価の平均値です。(厳密には違いますが簡素化して平均値ということにします)
インデックスファンドはこの指数通りに損益が発生し、アクティブファンドでは信託会社が市況を見て積極的に売買し、インデックスファンドの成績を上回ることを目指しています。
要するに、投資信託では専門家に自分の資金を運用してもらい、少ない資金でも投資先を分散させることができます。
株式投資と投資信託のパフォーマンスの違い
株式投資は大きく、投資信託は小さく
株式投資はいわゆる宝石探しです。
大きく成長する企業もあるし、倒産してしまう企業もあります。
これらを自分で判断して売買しなければなりません。
一方、投資信託は小さく高確率で儲けることができます。
個々の企業が大きく成長しようが倒産しようが、指数を構成する銘柄に分散投資をしているので、大きな影響はありません。
例えば2016年12月初めに東芝株を買っていたら?
2016年12月初めに東芝株を430円で100株買っていたとしましょう。
投資資金は430円×100株=430,000円です。
東芝株は2016年12月15日に475円の値を付けたのが、不正会計疑惑が発覚し、2017年2月17日に178円になりました。
2017年2月17日時点の評価額は178円×100株=178,000円です。
実に252,000円の損失(-60%)です。
同じ時期にNIKKEI225連動型の投資信託を買っていたら?
一方で、投資信託でNIKKEI225連動型の商品に投資をしていた場合はどうでしょうか。
2016年12月初めにおおよそ18,500円です。
そして2017年12月17日のNIKKEI225は約19,240円です。
19,240÷18,500=1.04 4%のプラスです。
上と同じ430,000円を投資していたら447,200円に値上がりしています。
プラス17,200円です。
投資信託を買った方が、1つの企業の株価に左右されず、景気通りに値が動いていきます。
インデックス平均を上回る企業は少ないが、自信があるなら個別株を買おう
大きく稼ぎたいから株式投資の方が良い!と安易に考えてはいけません。
上に示した例のように、1社に集中するリスクを考慮しなければなりません。
また、実はインデックスファンドを上回る企業は多くありません。
有名な本でウォール街のランダム・ウォーカーという本があります。
超簡潔に結論を書くと「インデックスファンド最強」です。
超ロングセラーになっていることを考慮すると、インデックスファンドの優秀さがわかると思います。
とはいえ、インデックスファンドにも弱点はあります。
インデックスファンドには、衰退している企業が含まれていることがあります。
大きく成長する銘柄を見分けられるのであれば、個別株を買うべきですね。
それぞれ向いている人
個別株に投資すべき人
個別株に投資すべき人は以下のような方だと考えます。
- 年齢が若く、ある程度まとまった資金がある人
- 資産が多くあり、お遊び程度に個別株が買える人
- 銘柄選定が趣味の変態
年齢が若い人は、一獲千金を求めて、個別銘柄に投資するのはありだと思います。
また、資産があり、リスクが取れるのであれば株式投資はおすすめです。
投資信託に投資すべき人
投資信託に投資すべき人は以下のような方だと考えます。
- 銘柄選定をするのが面倒くさい、時間が取れない人
- 優良銘柄を買えるだけのまとまったお金が用意できない人
- 50代、60代で老後の資産を大きく減らしたら困る人
- できるだけリスクをとりたくない人
株式投資をするには、自分で銘柄を選定する必要がありますが、本気で選定しようとすると膨大な時間がかかります。
プロでもインデックスに勝てないのに、本業ではなく資産運用の一環で投資をする一般人に勝てるのでしょうか。
このような理由からインデックスファンドを買い、投資に時間を使いたくない人には、投資信託がおすすめです。
また、株式を買うのは結構まとまったお金が必要です。
一方、投資信託は100円からでも買えます。
生活に余裕がない場合は、少ない金額で投資信託を始めてみましょう。
老後の資金を確保したい場合も、変動リスクの少ない投資信託の方がよいでしょう。
個別銘柄に老後の資金を投資して、それが半分になったら大変です。
私(20代)の選択
今のところS&P500連動型インデックスファンド1択
つみたてNISAで、三菱UFJ国際のeMAXIS SLIM S&P500連動型インデックスファンドを積み立てています。
IMFのレポートを見てもアメリカの成長は大きく鈍化しませんし、世界経済の中心地なので、他の地域の不況が影響しにくいと考えたからです。
アメリカ経済が崩壊するときは、全世界で崩壊すると思います。
なのでアメリカ1択にしています。
本当は
本当は個別銘柄に投資したいです。
おそらく今後、強者に資金が集まり続けます。
私が特に欲しい銘柄は、
- Amazon
- Alibaba
です。
まとめ
初めて投資を始める場合は、少額から始めてみましょう。
百聞は一見に如かずです。
是非、自分の人生設計などを考慮し、自分に合った資産運用方法を考えていきましょう。
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