この記事では、『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』の概要、及び構成を説明します。
the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 [ スコット・ギャロウェイ ]
『the four GAFA 四騎士が作り替えた世界』の概要
GAFAが人類を幸せに導く聖なる四騎士なのか、ヨハネの黙示録の四騎士なのかを本書では解き明かしていきます。
GAFAとは、Google, Apple, Facebook, Amazonの頭文字をとった造語です。
時価総額ランキング
2018年9月末時点の時価総額ランキングは
- Apple 1998年設立
- Amazon 1994年設立
- Microsoft 1975年設立
- Google 1998年設立
- Berkshire Hathaway 1839年設立
- Facebook 2004年設立
- Alibaba 1999年設立
となっています。
Appleは史上初の1兆ドル企業になりました。
このように設立から約20年しかたっていない企業が、世界の時価総額ランキングトップを狙い争っているのです。
GAFAが私たちの生活にどれだけ入り込んでいるのか
現代の日本でGAFAの製品・サービスを使わずに生活している人はどれほどいるでしょうか。
私たちのスマホにはAppleのiOSか、GoogleのAndroidが搭載されています。
Amazonでは欲しいものが何でも見つかり、多くは翌日届きます。
何かを調べるときはGoogleで検索します。
「ググる」という動詞が生まれたように、検索=Googleのイメージが定着しています。アメリカでもgoogleが動詞として使われています。
人類を幸せに導く聖なる四騎士なのか、ヨハネの黙示録の四騎士なのか
私たちがGAFAの恩恵を受け、20年前と比べて便利な世の中になっていることは紛れもない事実です。
しかし、本当にGAFAは私たち人類を幸せに導く聖なる四騎士なのでしょうか。世界を支配し人間を殺すヨハネの黙示録の四騎士の一面はないのでしょうか
GAFAが創り変えた世界はどう変化したのか、刻一刻と変化していく世界で生き延びるためには何が必要なのか、それを解き明かしたのが本書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』です。
GAFA(ガーファ)は過去20年間、歴史上かつてないほどの喜びやつながり、経済的な繁栄や発明を私たちにもたらしてきた。彼らは世界をより豊かな場所にしているのだ――これは事実に反することではない。しかしGAFAには、まったく別の顔もある。 参照: the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 東洋経済新報社
the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 [ スコット・ギャロウェイ ]
ヨハネの黙示録の四騎士とは
本書を開くといきなり、ヨハネの黙示録の四騎士の絵が登場します。
ヨハネの黙示録の四騎士がどのようなものか理解しましょう。
ヨハネの黙示録の四騎士は、『ヨハネの黙示録』に記される四人の騎士。小羊(キリスト)が解く七つの封印の内、始めの四つの封印が解かれた時に現れるという。四騎士はそれぞれが、地上の四分の一の支配、そして剣と飢饉と死・獣により、地上の人間を殺す権威を与えられているとされる。 参照: wikipedia
なぜGAFAが「人間を殺す権利」を与えられたヨハネの黙示録の四騎士に例えられるのか
私たちの生活を豊かにしているGAFAがなぜヨハネの黙示録の四騎士に例えられるのでしょうか。
著者のスコット・ギャロウェイはGAFAには次のような顔があると書いています。
Amazon=売上税を払うのを拒否し、従業員の待遇が悪く、何万という仕事を消滅させながら、事業革新の神と崇められている小売業者
Apple=国内のテロリズムについての情報を連邦政府の捜査にも提出せず、その思想に共鳴する宗教じみた熱狂的ファンに支えられるコンピュータ企業
Facebook=あなたの子供たちの何千枚もの写真を分析し、携帯電話を盗聴器として活用し、その情報をフォーチュン500企業に売りつけるソーシャル・メディア企業
Google=メディアで実入りのいい検索分野で90%のシェアを占めながら、せっせと訴訟とロビー活動に励んで、独占禁止法の適用を逃れている広告配信プラットフォーム
確かに、Amazonの従業員や宅配業者への待遇が悪いと聞いたことがあります。
Appleの部品調達も非人道的だと批判を浴びたことも知っています。
FacebookやGoogleの情報を抜いている、ということも耳にしたことがあります。
私たちの生活にGAFAが必要不可欠になった今、良い面だけでなく、その危険さも理解する必要があるのかもしれません。
『the four GAFA 四騎士が作り替えた世界』の構成
前半では、それぞれの企業を細かく見ていきます。
後半では、GAFAの罪や第五の騎士はどの企業になるのか、そしてGAFAが築く世界はどのようなところかを説明しています。
今後、より詳しいセクションごとの記事を出す予定です。
まとめ
まだ読了していませんが、かなり面白そうです。
正直Facebookに関しては衰退を始めそうな気がするので、Alibabaには越されるでしょう。
読了したら感想をアップします。
the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 [ スコット・ギャロウェイ ]
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